2009年 02月 26日
オサカナ(続)
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デパートで「お魚売り場」が通じなかったという話の続きです。「ゆきなり」の話は、原義どおりしばらく《成り行きに任せる》ことにしましょう。



ネット上の「おさかな」を検索していたら、熱帯魚などを販売するアクアショップのブログに出会いました。その販売目録には、「おさかな在庫表」と題して、カラシン・グッピー・コリドラスなどの、熱帯魚の名前が並んでいました。

「おさかな」は、確かにこのような場面で使われることばでもあったわけです。昨日の話にあったデパートの電話受付嬢が、「お魚売り場」と聞いてこういう場所を思い浮かべたとしても、おかしくはありません。

こんなことを考えていたら、ふとサザエさんの主題歌「おさかなくわえたどら猫…」の歌詞が浮かんできました。

この歌のどら猫がくわえたオサカナは、イソノ家の台所に置かれてあったもののはずです。しかし、ひょっとすると、当世の子どもたちは、水槽の中を泳いでいた金魚とか池の鯉などをどら猫がくわえて逃げる、そんな場面を思い描いているのかも知れません。

あるお宅の三歳になる男の子が、サザエさんの歌が好きでよく歌っているのですが、「おさかなくわえたドラネコ~」を間違えて「ドラネコくわえたおさかな~」と歌うことがしばしばある、そんな笑い話をネットで見かけました。この子のイメージする「おさかな」も、おかずの魚ではなくて、生きている魚なのでしょう。魚が猫をくわえるというのはちょっとシュールですが(笑)

「おさかなや」と聞くと、おかずの魚を扱う店ではなくて、ペットショップを思い浮かべる人が多くなるのは、そんなに遠い先の話ではないように思われます。

 *撮影機材:RICOH GR-DIGITALⅡ 28mm f2.4
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by YOSHIO_HAYASHI | 2009-02-26 07:50 | 言語・文化雑考


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