2009年 04月 04日
「したたる(滴)」あれこれ (7)
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シタダルが四段活用の古形を保ったまま、シタタルの形で現代語に受け継がれたのは、この語が「下・垂る」の複合によって生まれたものであるという、そのことが比較的早い時期に忘れ去られていたことに原因がありそうです。



そのような"語源忘却"のあったことが、かえって「垂る」への類推を妨げる結果となり、後にこの動詞が四段から下二段への活用の変化を遂げても、その影響を受けずに済む結果をもたらしたと考えることができるでしょう。

語源忘却という言語事象は、往々にして語形変化の原因になることが多いのですが、シタダルにおいては、それが逆に語形を保存する陰の力となったというわけです。 (この項終わり)

昨日は吉祥寺に買い物に出たついでに、井の頭公園に立ち寄って来ました。花はまだ5~6分というところでしたが、それでも花の下は宴席がぎっしり。週末の今日明日は、さぞかし賑やかなことでしょう。
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  *撮影機材:RICOH GR-DIGITALⅡ 28mm f2.4
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by YOSHIO_HAYASHI | 2009-04-04 12:23 | 言語・文化雑考


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