2009年 06月 11日
父の葬儀を済ませました
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茨城県つくば市の「つくばメモリアルホール」で、6月9日に前夜式、10日に告別式を済ませ、昨日帰宅しました。熱心なクリスチャンだった父は、7日早朝、眠りの中を昇天いたしました。享年98歳、安らかな最期でした。



喪主の私は、式の最後の遺族代表挨拶の中で、生前の父にまつわる次のようなエピソードを披露しました。

日本が無謀な戦争に突入した当時、徴兵により激減した国内の労働力の不足を補うために、朝鮮半島から強制連行された人たちが、現在のいわき市にあった常磐炭鉱で苦役に従事していました。体の弱かった父は、戦地に送られる替わりに、その人たちの教育係を命ぜられて、その業務に服していjました。

昭和20年、日本が敗戦を迎えるのと引き替えに、そのような境遇に置かれた人たちには、故国に帰還する日が訪れました。

ある朝のこと、写真館を経営していた私の家の玄関先に、小さな包みと手紙が置かれてありました。それは、その人たちの中の一人が、自分の大切にしていた品をわざわざ寄り道をして届けて下さったもので、恩義に篤いかの国の人が、父から受けた親切へのお礼のしるしとして残し置いた器物でした。

その方は、奇しくも苗字が私たち一族と同じ漢字のイム(林)さん。故郷は現在の韓国チュンチョンナムド(忠清南道)チョンジュミョン(清州面)。父はそれらを空で覚えていました。

寡黙な父でしたが、私が勤務校の国際交流の仕事で韓国との機縁が生まれたことを知って、この話をしてくれたものと思われます。

私はこの話を折に触れて心温まる思いで思い出すとともに、このような父の血を受け継いだことを誇りに思います。父の御魂の安らかならんことと、残された92歳の母に平安の日々が訪れることを祈念します。
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  *撮影機材:RICOH GR-DIGITALⅡ 28mm f2.4
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by YOSHIO_HAYASHI | 2009-06-11 07:56 | 身辺雑記


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