2009年 07月 02日
「泥鰌(ドジョウ)」あれこれ (1)
f0073935_1145479.jpg
初代柄井川柳(からい せんりゅう)の興行した「前句附(まえくづけ)」を集めた『川柳評万句合(まんくあわせ)』の安永二年(1773)出版の摺物(すりもの)の中に次の句があります。(浜田儀一郎『江戸たべもの歳時記』<中公文庫>による)



 おちつくとどじやう五合ほどになり

お江戸のドジョウは一升枡で量り売りされました。上記の『万句合』から佳句を抜粋して編まれた『誹風柳多留(はいふうやなぎだる)』の中にも次の句が収められています。

 こわそうに鰌の枡をもつ女

前の句は、一升枡にすくい上げられたドジョウが、枡の中で上を下への大騒ぎをしているので沢山いるように見えたのが、やがてその騒ぎが鎮まると半分くらいの分量になり、買い手はなんだかだまされたような気分になるという、そのおかしさを詠んだものです。

ところで、この句の「五合」をゴゴウと読んだのでは字足らずになってしまいますね。これはゴンゴウと読むのが正しい。

このことに関しては、以前に「 地口行燈 #8-5」の記事で取り上げたことがありました。そこでも「五合」は、この句と同様に、撥音の加わったゴンゴウの形が用いられていました。  (この項続く)

今日の画像は、以前に吉祥寺の街で撮ったスナップのストックから。このところの雨続きのために画像が在庫切れ状態に陥っています。
f0073935_1146566.jpg
f0073935_11461875.jpg

  *撮影機材:RICOH GR-DIGITALⅡ 28mm f2.4
[PR]

by YOSHIO_HAYASHI | 2009-07-02 11:33 | 言語・文化雑考


<< 「泥鰌(ドジョウ)」あれこれ (2)      教育実習校訪問 >>