2009年 08月 03日
「み」あれこれ (8)
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次の画像は、『日葡辞書』(1603年刊)に収める「高み」の項のコピーです。(『邦訳日葡辞書』<岩波書店>による)



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見出し語の「高み」に、日本語による Tacai tocoro. の言い換えを示し、さらに「高い所」の語釈を与えている点は、昨日記したところと合致するので、格別の問題はありません。

注意されるのは、その対義語として Fiqimi(ヒキミ) という語形が掲げられている点です。

現代語では《低い場所》を表すのに、普通は「低み」という言葉を使いませんが、これがそれにあたるものであることは明らかです。ただ、そうであるならば、ここは「ヒクミ」とありたいところです。

では、なぜ「ヒクミ」ではなくて「ヒキミ」なのでしょうか。 (この項続く)

はじめの画像は、上野御徒町での撮影。誰か買った人がいたのか、それをどうやって運んだのか、気になりますね(笑)

*撮影機材:RICOH GR-DIGITALⅡ 28mm f2.4
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by YOSHIO_HAYASHI | 2009-08-03 11:17 | 言語・文化雑考


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