2010年 02月 17日
「つぶやく」ということば(1)
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このところ急速な普及ぶりを見せているコミュニケーションサービス ツィッター(Twitter) の原義は《さえずり・おしゃべり》ということですが、一般には「つぶやき」と訳されています。



この訳語が適切なものかどうかについては問題がありますが、本項で取り上げたいのはそのことではありません。ここでは、このことばに日本語学の面から光をあててみたいと思います。

この語の動詞形「つぶやく」は、/つぶ・やく/と分析することができます。後部要素の「やく」は接尾辞の一種で、その前項が表す状態になったり、そのような動作がなされたりする意を表します。

これと同じ接尾辞が含まれる動詞には、例えば「ささやく」があります。この動詞は《相手だけに聞こえるように小声で話す》という動作を表します。ところで、ここで注意したいのは、この動詞の前部要素「ささ」が《小さい声》を表すはたらきをしている点です。

構成要素としての「ささ」を含む語には、「ささやく」の他にも、「ささがに」「ささなみ(後に「さざなみ」と濁音化)」「ささめく」「ささやか」などがありますが、これらの語には共通して《小さい・細かい》の意味要素が含まれています。

つまり「ささ」という要素は、そのような意味を象徴的に表したオノマトペの一種と見ることができます。 (この項続く)

寒が明けたらかえって寒さが厳しくなってきました。季語にいう「冴(さえ)返る」「寒戻る」ですね。
今朝久しぶりの散歩に出たら、昨夜降った小雪がうっすらと畑を白く覆っていました。
どなたもお体に気をつけてお過ごしください。
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*撮影機材:R-D1+SUPER ROKKOR45mm f2.8
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by YOSHIO_HAYASHI | 2010-02-17 17:10 | 言語・文化雑考


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