2006年 07月 02日
写真は昨日の続き、浅草でのスナップです。 精神医学者中井久夫氏の「私の日本語雑記」という隔月連載が、岩波書店PR誌「図書」で始まりました。7月号のタイトルは「「間投詞から始める」。 中に次のような一節があります。 間投詞は会話で活躍するものである。スピーチは間投詞の活躍の痩せた一例にすぎない。(中略)これらの中には講演では使わないものもあるが、活躍するものもある。「やはり」などは相手を自分の意見に巻き込む小道具として活躍している。しかし、「やはり」が煩雑すぎると話す内容に自信がないように聞こえてしまう。 これは私も日頃感じていたことで、一読して思わずはたと膝を打ちました。 現閣僚、特に次期首相候補と目されている方々の中にも、この「やはり」「やっぱり」の常用者がいますね。 話す内容に自信がないというのもさることながら、政治家としては、説得力の薄い意見に聞き手を巻き込む小道具として使うというところが問題です。 大丈夫なんだろうか、日本。 *撮影機材:RICOH GR-DIGITAL 28mm f2.4 R-D1+NOKTON classic40mm(SC) f1.4(三枚目)
by YOSHIO_HAYASHI
| 2006-07-02 04:20
| 言語・文化雑考
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