2006年 07月 31日
四酔会連句興行録(2006.07)
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昨日は国分寺労政会館で連句の会を開きました。集まった4名の連衆も前回と同じ顔ぶれ。黒糖焼酎「喜界島」で暑気を払いながら歌仙一巻を巻き終えました。通巻六十九番目にあたるその作品を以下に披露します。



        歌仙「金魚玉」の巻
                      2006.7.30 首尾

   発句 平成の某日ゆらり金魚玉         丁那
   脇   昼の花火の響く蔵壁           健悟
   第三 伝馬船磯の鼻より漕ぎ出して       宗海
    四  竹の皮からはがす飯粒          無耶
    五 御大の揮毫待ちゐる人に月          悟
    六  下露払ふ犬の後脚              那

    一 囮とて荒野に捨てし兵のこと         耶
    二  言葉少なの幼な妻なり            海
    三 揺籃の微睡(まどろみ)ゆする風立ちて   那
    四  多重債務の解(ほどか)るる朝        悟
    五 ここと言ひかしこと探るツボ処         海
    六  蛸も鰻もじゅびじゅばの月          耶
    七 売れっ子の閨にかしづく編集者        悟
    八  喜界ヶ島に流連(ゐつづけ)をする      那
    九 人魂の浮いた話を聞く飯場           耶
    十  夢から醒めて当てる大穴           海
   十一 らんらんと桃の花花の雨降る漢(から)の国  那
   十二  春灯を措く下京の書肆            悟
名残表
    一 針供養鰥夫(やもめ)暮しも三年越し     海
    二  川向うまで熱湯(あつゆ)訪ねる       耶
    三 ラフカディオヘルンの首にできた疣(いぼ)  悟
    四  黒板を拭く役を買って出            那
    五 母ちゃんが僕にしっかり言ったっけ      耶
    六  化ける狸は違ふ毛の色            海
    七 ちょい悪も腰巾着も炉開きに          那
    八  駅前旅館官が引き取る            悟
    九 焼き海苔をぽんと叩いて喰らふ癖       海
    十  滑舌のよいパンソリの長(おさ)        耶
   十一 端正の月に冠正しをり             那
   十二  わが念力で育つくさびら            悟
名残裏
    一 誰からも父親に愛されなかった蓑虫よ    耶
    二  もて余したる蕎麦打の棒           海
    三 ホッピーにほろ酔ふ夕焼け小焼けなり    那
    四  数学教師西に敬礼               悟
    五 町内のラヂヲ体操花盛り            海
   挙句  猫も杓子も春風の中             耶

次の写真は、面々の持ち寄った酒と肴。最後のは健悟さんによる二次会座興作品です。
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*撮影機材:RICOH GR-DIGITAL 28mm f2.4
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by YOSHIO_HAYASHI | 2006-07-31 11:15 | 身辺雑記


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