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2006年 10月 02日
韓國逍遙録#5 飲食物篇(3)
今日の写真は、昨日の記事に出た4人の同行者たちと一緒に食べた昼食の品々。
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東海岸ソクチョ(束草)からソウルへの帰り道、カンウォンド(江南道)ホンチョン(洪川)郡にある《山奥の茸村》という名の食堂で注文したものです。店はその名にちなんで、キノコ型をした屋根の円柱形建物が三棟、地面からにょっきり生えた形に作られています。



食卓の中央ガスコンロ上に据えられた鍋料理の名は、インサムポソッジョンゴル

インサムは《高麗人参》、ポソッは《茸》の意で、これらに他の野菜を豊富に加えて煮立てたジョンゴル《寄せ鍋》ということです。「医薬同源」という言葉を実践したような食べ物で、それぞれの具の味が混然と溶け込んで、えもいわれぬ滋味がにじみ出ています。

時計盤の2時と8時にあたる食卓の位置に見える金椀(かなまり)に盛られているのは、トンチミクッス

こちらは、トンチミ《薄切りにした大根を塩水に漬けたキムチ》に、日本のソーメンに似たクッス《麺類》が入っています。箸休めにこの汁を口に含み、細麺をつるりとすすると、口中を一陣の涼風が吹き抜けて、再び鍋に立ち向かう食欲が湧き起こります。

辛い物はどうも、という方にも安心してお勧めできる組み合わせです。

下の写真は上記の鍋の大写し。お玉杓子がぶれているのは、旨さに感動して手ぶれを起こしたからではなく、店員が煮え加減を見てくれていることによるものです(笑)。
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*撮影機材:RICOH GR-DIGITAL 28mm f2.4

by YOSHIO_HAYASHI | 2006-10-02 11:06 | 旅行


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