2007年 03月 12日
四酔会連句興行録(2007.03)
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昨日、国分寺労政会館で標題の連句興行がありました。

常連の無耶さんが腰を痛められてご欠席だったのは残念でしたが、健悟さん、丁那さん、それに私(宗海)を加えた三吟歌仙が巻き進められ、二次会の喫茶店の席でめでたく満尾を迎えました。
当日の画像とともにその一巻をご披露いたします。

ブログをご覧になっている丁那さんが、先日話題として取り上げた「だいぶと前」を、裏六句目で早速お使いになりました。
これに付けた拙句は、韓国の留学生から土産に貰った貝の塩辛を、健悟さんがいたく賞翫されて、それを包んで行ったアルミホイルまでもお舐めになった、その面影を取り入れたものです。
恒例の健悟さんによる俄(にわか)人形展も怠りなく開かれました。

       三吟歌仙『春の雨』の巻
                  膝送り 宗海 健悟 丁那

   発句  雪を見ぬ年にありけり春の雨     宗海
   脇     あかぬけてくる街のつばくろ     健悟
   第三  万愚節笛吹く人と聴く人と       丁那
         甥の欲しがる白いチョロQ        海
        月影の伸びきってゐる長廊下       悟/月
         松茸の籠提げてそろりと         那
  ウ    老蝶が道案内の旗を持ち         海
         姫の沈みし伝説の池           悟
       この桜王の別れのしるしとて        那
         赤らみを増す胸の彫物         海
       自転車はちんちろりんのカタになる    悟
         だいぶと前に通風が癒え        那
       燗酒の塩辛惜しき皿の月          海/月 
         大部屋さんが所帯持つらし       悟
       ゆゑありて帝釈天の庫裡を掃く      那
         高圧線を掠る凧の尾           海
       荒れ道の跳ねを気にする花衣       悟/花
         まっつぐゆけば蜃楼の城        那
 ナオ
       地魚の店の亭主は禿頭           海
         知事の薬缶がピーポーと鳴る      那
       やうやくにうんち出てくる兆あり       悟
         心太には残る杉の香           海
       玉の井の昼は昼とてはたた神       那
         らしゃめんと呼ぶこともおろかな     悟
       皇族の切手大事にしまひをり        海
         山荘に飼ふ烏骨鶏が逃げ        那
       勘当の口実になる空気銃          悟
         硫黄の匂ひ満つる湯治場         海
       更待の月を眺むる象とゐて         那/月
         あけびを割って分かち合ふ仲      悟
 ナウ    日展の〆切迫るきのふけふ         海
         いかにも韓の国を吹く風          那
       兄妹人形遣ふ哀しさに            悟
         指を鳴らせば壁が応ふる         海
       花冷の貰ひし椅子を捨てかねて      那 /花
   挙句   田螺の夢をつつく巡礼           悟
                於 国分寺老成亭     首尾 2007.03.11
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by YOSHIO_HAYASHI | 2007-03-12 07:41 | 身辺雑記


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