2007年 05月 06日
『捷解新語』-「朝鮮通信使」通訳が学んだ日本語教科書- (その1)
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目下進行中のウォーキング「ソウル-東京友情ウォーク」の旅程は後半にさしかかりました。ウェブサイトの「日程」によれば、本日は豊橋-浜松間39㎞を歩く予定になっています。



以前にもこのことを紹介しましたが、この催しは、江戸時代に朝鮮王朝から日本に派遣された第一回「朝鮮通信使」の来日から今年が400年目にあたるのを記念して企画されたものです。

ところで、往時の通信使一行に付き添って通訳の任に当たった朝鮮国の「訳官」たちは、いったいどのようにして日本語を学んだのでしょうか。

日本語訳官養成のための教科書として、朝鮮で出版された『捷解新語(しょうかいしんご)』と呼ばれる書物があります。冒頭に掲げた画像は、その初版にあたる「原刊本」第三巻の中に見えるものです(原本ソウル大学図書館所蔵・韓国弘文閣出版社複製本による)。

右ページ4行目から始まる仮名書き本文には、次のような日本語が記されています。

 な(ン)としてやら、にほんものわ、ゆくしきのやうなものお、くいまるせんほどに、
 そう御ざるやら、そうべ(ッ)つ、ひさしうたつことがようなりまるせいんで、申(し)
 まるしたに、じゆうにおぼしめすかと、めいわくしま【るする】。

 (濁点と( )内の仮名は、仮名本文右側に施されたハングル音訳に基づく。 【 】内は次ページに続く本文。)

全体は十巻から成る大冊ですが、ここに引用したわずかこれだけの分量の言語データからも、中世末期から近世初期ごろの、日本語の話し言葉に関する興味深い言語事象をうかがい知ることができます(この項続く)。

今朝は昨夜の雨が時折ぱらついていましたが、傘をさすほどではないので、短い散歩に出ました。城尾さんは雨を避けていたらしく、紙袋の音を聞きつけて現れるまでに、しばらく時間がかかりましたが、無事な姿を見せてくれました。

仔育てにも馴れてきたらしく、以前ほどの神経の高ぶりも収まった様子で、煮干しを食べ終えた後には親愛の情を見せて体をすり寄せてくるまでになりました。
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 *撮影機材:RICOH GR-DIGITAL 28mm f2.4 (1枚目)
       R-D1+NOCTILUX-M50mm f1.0(2nd generation)(2~5枚目)
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by YOSHIO_HAYASHI | 2007-05-06 08:01 | 言語・文化雑考


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