2007年 05月 07日
四酔会連句興行録(2007.05)
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連休最後の昨日、国分寺南町地域センターで、常連四人による連句会が興行されました。



例によって、それぞれの持ち寄った酒肴を味わいながら、スリリングにして誹諧味にあふれた付合を楽しみました。

健悟さん頓作の俄人形もますます興趣を増して、このたびはついにメロンの大玉に目鼻を付けるという、天をも恐れぬ挙に出て、連衆は大いに腹の皮をよじりました。

最初の画像には、当日持参して連衆にお聞かせした韓笛も、ちらりと姿を覗かせています。
その折に巻き上がった一巻を以下にご披露いたします。

       四吟歌仙『竹皮を』の巻
              膝送り 健悟 宗海 丁那 無耶

   発句 竹皮を脱ぐや付句の速さほど      健悟
   脇    塩を纏うて焼き上がる鮎        宗海
   第三 音便に喧喧諤諤酒酌みて        丁那
         出番ですよと声をかけられ      無耶
      *着ぐるみの狸が揃ふ月の庭        海/月
         裾をからげて抜けるすすき野      悟
  ウ    先生は蘭子菊子が大好きで        耶
         梅干婆にも鈴虫の籠           那
       質草の時計寝かせて渡し舟        悟
         地上げ屋集ふ道具屋の店        海 *店(たな)
       路地暑し詰まるところは日本人      那
         蟇には月はやれねへ           耶/月 *蟇(ひきがへる)
       眉目のよき零戦乗りの腹に傷       海
         悪童連が杉玉を蹴る           悟
       甲州の河の流れに雪落ちて        耶
         由布と呼ばるる姫の夜咄        那
       けだる気な亀の頭に付いた花       悟/花 *頭(かしら)
         磯巾着がぷいと潮吹く          海
 ナオ
       禊して聖週間の石工なり          那 *禊(みそぎ)
         消しておきたい文字のあれこれ    耶
       ふるさとはめっきり増えた駐車場     海
         五ッ寸釘を舐める少年         悟
       盲目の父の手を引く土手の闇      耶
         白髭橋のあたりにてそろ        那
       棄てられたルージュに雨の降るごとく  悟
         いかに仕切るかあすの呑み会     海
       にんにくもたっぷり貝のオイル焼     那
         七ツ名前の盗人宿なり         耶 *盗人宿(ぬすとやど)
       満月に耀ふ金の観世音          悟/月 *耀(かがよ)ふ
         伽耶の山根を渡る初雁         海
 ナウ   豊年の踊は帽にリボン付け        耶
         旅商人は長っ尻にて          那
       万札が消える手品をあざやかに     悟
         獺の祭をちらくらと見る         海 *獺(うそ)
       花を待つイワノヴィッチの末裔と     那/花
   挙句   沖もはるかにかかる初虹       耶
              於 国分寺地域亭
              首尾 07.05.06

*初案「縫ひぐるみ狸の」を改作。
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  *撮影機材:RICOH GR-DIGITAL 28mm f2.4
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by YOSHIO_HAYASHI | 2007-05-07 17:59 | 身辺雑記


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