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2007年 05月 28日
イロハの逆さ読み(1)
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先日のオンライン連句興行の折に、kokichi-50さんから、学生時代に源氏物語の冒頭文を逆さ読みにしたというお話をうかがったので、それにちなむ話題を取り上げます。



現代では、辞書の見出し語の配列などに見るように、言葉をある順序に並べる時には、五十音順に従うのがきまりのようになっていますが、明治のころまではこれをイロハ順で行うのが常でした。現代では「いろは」があまり馴染みのないものになってしまいましたが、昔の生活の中にはこれが深く根を下ろしていました。

その「いろは」は、本来の順序ばかりでなく、これを逆に唱えることもありました。七音(最後は五音)区切りの本来の読み方を逆にすると、これは次のように読まれることになります。

  すせもひゑ    しみめゆきさあ てえこふけまや くおのゐうむら
  なねつそれたよ かわをるぬりち とへほにはろい


これを正順で七五調に読めば、《色は匂へど 散りぬるを・・・》のように、意味のある文章となりますが、このような逆さ読みではまったく意味をなしません。

しかし、実際にこのように唱えられることもあったらしい証拠は、江戸期の文献の中に見ることができます。(この項続く)

けさもにゃんこ連の盛大なお出迎えを受けて、煮干しの大盤振舞をやってきました。
いったい何匹いるんだぁ、と言いたくなりますね。

ここには映ってませんが、この他に、アンチ煮干派の黒二匹が画面の外にいます。
気分はすっかり、ハメルンの笛吹き男・・・(^^;
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 *撮影機材:R-D1+NOCTILUX-M50mm f1.0(2nd generation)

by YOSHIO_HAYASHI | 2007-05-28 07:56 | 言語・文化雑考


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