2007年 06月 03日
マツボックリ(2)
f0073935_7505476.jpg
マツボックリがマツフグリと呼ばれていたことを示す古い文献例は、俳諧『竹馬狂吟集』(1499)の中に見ることができます(『日国(第二版)』「まつふぐり」の項による)。



 見えすくや帷雪(かたびらゆき)のまつふぐり

帷雪《薄く降り積もった雪》のすきまからマツボックリが顔を覗かせている、というのが表の意味ですが、その裏に、薄い帷子(かたびら)越しに男の一物が透けて見えている、という意が掛けられています。笑いを身上とするこの時代の俳諧らしい句です。

同じような笑いを狙った例は、これも前にご紹介した江戸の咄本『醒睡笑』にも出てきます。それを次に引用しましょう。

 堂前にふりたる松一木あり。老僧少人にたはぶれ、「あの松は男松(をまつ)で
 あらうか、妻松(めまつ)であらうか知れぬよ」。歌よみの子息(むすこ)出で、
 「妻松であらん。月のさはりになる程に」。土民の子、「いや、男松にすうだ。あ
 れほど松ふぐりのあるものを」


(現代語訳)
 寺のお堂の前に古い松が一本立っていた。年寄りの僧が寺の稚児をからかっ
 て、「あの松は男松か、それとも女松かしらん」と尋ねた。すると、歌詠みの息
 子が進み出て、「あれは女松でしょう。"月の障り"になりますから」と風流な答
 を返した。すると、別の身分の低い者の子が言うには、「いや、あれは男松に
 きまってます。なぜなら、あんなに"松ふぐり"がありますから」と、ぶちこわしな
 ことを答えた。

(この項続く)

今朝のにゃんこ連には、さらに新顔の仔猫が一匹加わりました。常連ネコにまじっておそるおそる煮干しの屑を舐めていましたから、すでに乳離れをしたのでしょう。

ただし、どうも城尾さんの子ではなさそう。
どのネコも素知らぬ顔なので、いったいどういうことになっているのか、皆目見当が付きません。毛色は別の黒虎そっくりですが、これはまだ親になるには早いような気がします。

どなたか、ご判断をよろしく。
f0073935_7511935.jpg
f0073935_7513550.jpg
f0073935_7515373.jpg
f0073935_752328.jpg
f0073935_7521711.jpg
f0073935_753824.jpg

  *撮影機材:R-D1+NOCTILUX-M50mm f1.0(2nd generation)
[PR]

by YOSHIO_HAYASHI | 2007-06-03 07:48 | 言語・文化雑考


<< いわき市より      マツボックリ(1) >>