2007年 06月 21日
次の十一句目には花句の競作があるので、移動の間に先を急ぎたい。今度は文学部のK所員にお願いしよう。条件は無季の短句。すでに出た素材と重ならないように留意するのはこれまでどおり。 帰りのバスの中で付句案を記したメモが届く。 石窟に三つの教へ共にあり 十 ヒンドゥー集ふ白玉の廟 北山 初案は、さきほど見学した霊廟にちなんで、下七を「母眠る城」とするものであったが、八句目の「水浴む処女」にも女性が出ているので、その点が、左右対称の趣を呈するところから観音開きと呼ばれる障りとなる。そこで「母眠る」を「白玉の」とし、さらに事実に即して句末の「城」を「廟」に改めた。これにより素材に「無常」の要素も加わった。 なお本句も前句と同じ神祇・釈教句であるが、連句式目では、その「句数」を一句から三句までと定めているので、格別の「差合」にはならない。 *撮影機材:R-D1+SUMMARON35mm f2.8 (MLmount)
by YOSHIO_HAYASHI
| 2007-06-21 06:02
| 旅行
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