2007年 07月 26日
Canameya.(かなめや) 扇の心棒,すなわち,竹骨の末端を綴りとめる軸木を作る家. これによれば、かつては「かなめ屋」と呼ばれるカナメを専門に作る職人のいたことが知られます。前回引用した『大蔵卿行宗卿集』の和歌の詞書に記されていた、宮中に仕える女性が扇のかなめの修理を頼んだという話も、おそらくこのような人物が関わっていたものと思われます。 なお現代にも、カナメヤの屋号を持つ商店は各地に存在していますね。そういう店が実際に扱っている商品は、現在では扇のかなめとは関わりのないものが多いようですが、ひょっとすると昔はそのような職業の家だったのかもしれませんね。 それともう一つ、7月21日のコメント欄に、カノメの材質はどんなものだったのかという hisako-baaba さんからのお尋ねがありましたが、この記事に「軸木」とあるところに従えば、木で作られていたらしいことがわかります。ただし、『日国』「かなめ」の項には「鯨の骨や金属で作る」とあり、そうとばかりも言えないようなので、断定はできません。なおこのことに関しては「フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』」の「扇子」の解説項目「構成>要」の項が参考になります。 ここまで、カナメとは本来どういう意味を表す語であったかという問題を考える材料を取り上げてきました。それによれば、カナメの語源には、少なくとも ①鹿目 ②蚊目 ③蟹目 の三候補のあることがわかりました。(この項続く) ところで今朝は、城尾さんに関心をお持ちの方へのビッグニュースがあります。ついに、城尾さん親仔の決定的瞬間をカメラに収めることに成功しました。 今朝はいつもの給餌場に姿を見せないので、どうしているかなと案じながら猫小路の角を曲がって家に帰ろうとしたところ、なんと、駐車場の真ん中で3匹のちびトラたちに授乳をしているではありませんか。しかも、今まで仔猫は2匹とばかり思っていたのが、実はもう1匹いて、おまけにみんな元気だったことが判明したのです。 その中の1匹はすばやく物陰に隠れてしまったので、授乳場面には2匹しか写っていませんが、煮干しを与えて数ショット撮っている間に、その臆病な仔がおずおずと姿を現したので、ようやく親仔全員の姿を画像に収めることができました。 数日前に姿を見せたちびトラは、その中で一番活発そうな仔だったのでしょう。3匹のちびたちを見分けるのはまだ無理ですが、いずれ呼び分けの必要が生まれそうです。なににしても喜ばしい限り、梅雨空に晴れ間が広がったような気分になりました。 *撮影機材:R-D1+NOCTILUX-M50mm f1.0(2nd generation)
by YOSHIO_HAYASHI
| 2007-07-26 07:50
| 言語・文化雑考
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