2007年 12月 07日
「まじまじ」と「まんじり」(6)
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マジメという言葉の漢字表記について、もう少し補足をしておきます。



幕末に来日したヘボンが編んだ和英辞書『和英語林集成』の初版(1867年)には、"MAJIME"の見出しを立て、そこに「馬自物」という漢字表記が掲げられています。

「馬」がマ、「自」がジにあたることは明らかですが、メを表すのに「物」の字を用いている点がどうも腑に落ちません。ヘボンが何をもとにしてこんなへんてこな表記を載せたのか、よくわかりませんが、これが当て字であることは明らかです。この表記は再版(1872年)にも受け継がれていますが、3版(1886)では削除され、代わりに《話し言葉的な》を意味する"coll(=colloquial)という注記が加えられています。

これらのことから、幕末から明治初期のころにもまだ「真面目」の表記は確立していなかったことと、この言葉が当時は口語的な性格を帯びたものであったらしいことが知られます。 (この項終り)

1枚目の画像は今朝6時45分ごろに撮ったもの。冬至までまだ間があるので、日の出の時間はこれからももっと遅くなりますね。本日も畑には霜が降りて、寒い朝でした。
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 *撮影機材:R-D1+NOKTON classic40mm f1.4 (S・C)
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by YOSHIO_HAYASHI | 2007-12-07 10:30 | 言語・文化雑考


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