2008年 06月 23日
花の名前 -ビヨウヤナギ(6)-
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このところしばらく中断していたビヨウヤナギの話題を続けます。



ビヨウの本来の漢字表記「未央」が、後に「美容」と書かれるようになったことについては、すでに触れたとおりです。

ところで、現代では「未央」も「美容」も、ともに仮名書きはビヨウですが、かつては発音が異なっていたので、「未央」はビウ、「美容」はビウと書かれました。

この発音の区別は、およそ16世紀末の頃から次第に混乱を生じ、やがて両者は同じ発音になってしまいます。ただし表記の上では、この区別がしばらくは伝統的に守られましたが、それもやがて混乱を見せるようになります。

前回に参照した『和漢三才図会』では、見出しの「びやうやなぎ」に対して「美容柳」の漢字表記が示されていました。しかし「美容」の本来の仮名表記は「びう」ですから、これを「びう」と書くのはおかしい。このような事が起きたのは、この当時すでに漢字音の「央(ウ)」と「容(ウ)」の区別が失われていたことによるものです。

したがって、「びやう」と「びよう」の区別が守られていた時代には、「未央柳」を「美容柳」とするようなこともなかったはずで、漢字表記にこのような変化が起きたのは、両者の発音に違いがなくなったことも、そのひとつの原因となったわけです。 (この項続く)

昨日は午後からひどい降りでしたが、今朝はひと休み。講義の下調べを終えてから久しぶりの散歩に出ました。いつものように城尾ファミリーの2匹の出迎えを受けたので、挨拶代わりの一件を置いてきました。雨にもめげずに元気だった様子でした。
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  *撮影機材:R-D1+NOCTILUX-M50mm f1.0(2nd generation)
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by YOSHIO_HAYASHI | 2008-06-23 05:37 | 言語・文化雑考


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