2008年 07月 11日
花の名前 -ノウゼンカズラ(4)-
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前回引用した『和名類聚抄』に見える、ノウゼンカヅラを表す「陵苕」と「凌霄」の二つの熟語は、「陵」と「凌」がリョウ、「苕」と「霄」がセウ(現代音ショウ)と、それぞれ同じ字音の漢字を組み合わせて作られたものです。



これを字義の面から見ると、後者の「凌霄」の方には、「霄(そら)ヲ凌(しの)グ」《空をおしのける》の意が備わっていて、この植物が空に向かって勢いよく伸びる様子を表したと見ることができます。そうすると、こちらが本来の表記であり、「陵苕」はこれを同音の別字で表したものと考えるのがよさそうです。

ところで「凌」や「陵」の本来の字音がで始まるリョウの音なのに、この植物名では、古くからそれが音で始まるノウの形で伝わっていたところに不審が残ります。ここにはどのような事情があったのでしょうか。 (この項続く)

このところだいぶ忙しかったので、昨日は息抜きに浅草の街歩きをしてきました。折しも浅草寺は四万六千日のほおずき市で、たいへんな人出でした。その画像の一部をご披露します。
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  *撮影機材:R-D1+NOKTON classic40mm f1.4 (S・C)
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by YOSHIO_HAYASHI | 2008-07-11 07:22 | 言語・文化雑考


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