2008年 07月 19日
紫陽草や藪を小庭の別座鋪 芭蕉 よき雨あひに作る茶俵 子珊 元禄七年(1694)五月、郷里の伊賀上野に帰る芭蕉の餞別会が、江戸深川に居を構えていた門人子珊(しさん)宅の別座鋪(べつざしき=離れ屋)で開かれました。ここに掲げたのは、そこで巻かれた五吟歌仙「紫陽草や」巻首の付合。発句は正客の芭蕉、脇句は亭主の子珊が担当しています。 脇句の「茶俵」というのは、船などでの運送の際に用いる、茶をつめる俵を指すものと思われますが、その作業がこの家で行われるというのはどういうことなのか、いささか不審なところがあります。 上記の付合では「紫陽草」と表記されていますが、アジサイは、古くから「紫陽花」が用いられてきました。このブログにコメントを寄せて下さる mitone さんから、表記の問題を含めて、この花の名前について記事に取り上げて欲しいという要望が寄せられましたので、それに応えてしばらくこの花の名についてレポートすることにします。 (この項続く) 今朝の散歩道でも、いつもの城尾ファミリーと顔を合わせました。ちび八はご覧のような場所で寝起きしている様子です。 どうやら今日あたりが梅雨明けとなりそうですね。昨日の午後の土砂降りはその総仕上げだったのでしょう。先日お知らせしたように、今日は午後から早稲田大学で開かれる俳文学会の研究例会で話をしてきます。 *撮影機材:R-D1+NOCTILUX-M50mm f1.0(2nd generation)
by YOSHIO_HAYASHI
| 2008-07-19 07:31
| 言語・文化雑考
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