2008年 07月 24日
花の名前 -アジサイ(6)-
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f0073935_3522234.jpgアジサイに「紫陽花」の漢字表記が用いられるようになったのはいつごろのことでしょうか。

平安時代の898年から901年のころにかけて成立した漢字字書『新撰字鏡』(天治本)には、木偏や草冠など植物に関する漢字を集めた巻七「小学篇字及本草異名」の項に、左の画像に見るような記事があります。



ここには【艹+便】の見出し字の下に、その読みが音仮名で記されてあります。この漢字が「止毛久佐(ともくさ)」とも「安地佐井(あぢさゐ)」とも読まれたことを示すもので、当時はアジサイにトモクサという別名のあったことが知られます。仲間が大勢集まるように、花びらが群れ集まって咲くこの花の特徴を《友草》としてとらえ、そのように呼んだものと思われます。趣のある命名法ですね。

しかし、この字書には「紫陽花」の表記形は見えません。これがまだ通用の表記ではなかったことを示すものでしょう。 (この項続く)

本日の画像は、1枚目にカシワバアジサイ、2枚目にピラミッドアジサイを掲げました。7/23日のコメント欄で mitone さんが話題にしていたので、両者を対比させてみた次第です。
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  *撮影機材:R-D1+NOCTILUX-M50mm f1.0(2nd generation)
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by YOSHIO_HAYASHI | 2008-07-24 03:53 | 言語・文化雑考


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