2008年 07月 31日
いわきの方言 -キッサシ (1)-
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このところ、中学時代の同級生でいわき市小名浜にお住まいのN・Kさんとのメールのやりとりの中で、いわきの方言について話し合う機会がありました。その中のいくつかをこれからここに紹介します。



小名浜には、「キッサシ」という方言があることを初めて知りました。私の生まれ育った旧平市内では聞いたことのないことばです。念のために発音について確かめたところ、実際の発音では、第3拍のサが[ツァ]の音に転じて、[キッツァシ]になるということでした。

これは、オトッが[オトッツァン]になったり、マッが[マッツァオ]と発音されたりするのと同じで、直前の促音の影響を受けて、サが[ツァ]の音に転じる現象の一例にあたるものです。この現象の背後には、日本語の音韻に関する興味深い問題が潜んでいるのですが、今はそこには立ち入りません。

その「キッサシ」というのは、《他所からその土地に移り住んで、まだ日の浅い人》の意を表すことばで、あまり良い意味には用いないということでした。

これは、比喩的な用法として生まれた語義であろうと思われます。それでは、「キッサシ」とは、本来何を意味することばだったのでしょうか。 (この項続く)
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 *撮影機材:R-D1+NOCTILUX-M50mm f1.0(2nd generation)
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by YOSHIO_HAYASHI | 2008-07-31 06:32 | 言語・文化雑考


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