2008年 09月 15日
無月
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昨夜は陰暦八月十五日でしたが、あいにくの曇り空、仲秋の名月を見ることはできませんでした。



こういう状況を表すのに「無月」という季語があります。

 いくたびか無月の庭に出でにけり     富安風生
 一人行く無月の道のくらからず       皿井旭川


そういう夜は、後の句にあるように、月はなくとも空のどこかにほのかな明るさがあり、そこにこの季語の本意があるとされます。しかし、そのことを体験するには、すでに夜の闇そのものを失ってしまった都会では、所詮無理な話ですね。

今朝は久しぶりに城尾さんと二匹の仔猫に出会いました。近付いて見ると、母猫は体のそこかしこに生々しい傷痕を留めています。どこでどういうことがあったのかは知るべくもありませんが、ノラとして生きることの厳しさを目のあたりにしたことでした。
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  *撮影機材:R-D1+SUMMARON35mm f2.8 (MLmount)
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by YOSHIO_HAYASHI | 2008-09-15 07:50 | 言語・文化雑考


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