2008年 09月 20日
花の名前 -ケイトウ(2)-
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f0073935_7213945.jpgこの花の名前は、昨日引用した『日葡辞書』よりもさらに120年ほど前の、1484年に成立した『温故知新書(おんこちしんしょ)』という辞書にも見ることができます。



当時の辞書はイロハ順によって言葉を分類するのが一般的ですが、この辞書は現代と同じ五十音順を採用しています。さらにそれぞれの部内には、「天地門」「時候門」などの名称による意義分類が施されています。

左はそのケ部「生植門」の画像。行頭に「生--」とあるのは「生植門」の分類名を略記したものです。ここにはケで始まる植物類の名前が示されていますが、その6番目に「ケイトウケ」とその漢字表記「雞頭花」が見えます。

ちなみに、この辞書の片仮名表記には濁点が施されていないので、それぞれの語音の清濁の区別を正確に知ることはできません。しかし、すでに『日葡辞書』のローマ字表記にあったように、実際には「ケイトウ」と、五拍目の「ケ」を濁音として発音したものと見るのがよいでしょう。 (この項続く)

昨夜のうちに台風が通り過ぎ、今朝は久しぶりに空が明るくなったものの、台風一過の秋晴れとまでは行かないようです。散歩道のそこかしこに彼岸花が芽を出し始めました。今日はその花の名にふさわしい秋の彼岸の入りですね。
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 *撮影機材:R-D1+NOCTILUX-M50mm f1.0(2nd generation)
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by YOSHIO_HAYASHI | 2008-09-20 06:23 | 言語・文化雑考


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