2008年 10月 26日
「ながめつすがめつ」 (5)
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ためすがえす」という表現を言語事象として見るときには、すこぶる興味深いものがありますが、ことばの姿としてはいかにも舌足らずでみっともない。これは、江戸の俳人安原貞室(やすはら ていしつ)が、言い誤りを矯正するために編んだ『かたこと』、その中で「ふつつかなることば」とか「僻言(ひがごと)」などと呼んだのに類する代物です。



しかしそうは言っても、みんなで渡れば怖くない、これから先、ひょっとすると、こういう情けない定型句が、白昼堂々往来を闊歩するようにならないとも限らない。そんなことのないようにひたすら祈るばかりです。

ただ、ひとつだけ意を強くしたことがあります。それは、検索の間に次の文章に出会ったことです。勝手ながら、その初めと終わりを引用させて頂きました。筆者の YUKAKO さんに感謝いたします。

 さっき、小説を読んでいて
 「ためすがえす」って表現が目についた。
 考えれば考えるほど気持ち悪くなり、
 そんな表現ないだろう、と調べてみたらやっぱりない。

 (中略)
 日本語って柔軟に変化していくところがあるけど、
 まさかこれって新語じゃないよね?

 どうかそうではありませんよに、と体をわななかせて思ったりする。
 とある冬の午後。
  (ブログ「天然パーマな生活」より)

全文をお読みになりたい方は、出典にリンクを張っておきましたので、そちらへどうぞ。
それにしても、すでに小説家の文章にまで浸透しているとあっては、いやはや、まことにもって、なんとも困ったことでありますな。 (この項終わり)

昨日は久しぶりに浅草とその周辺の街を歩いてきました。浅草寺の境内では「浅草奥山風景」という催しが開かれており、屋台店が並び、屋外演芸場が開設されていました。
最後の2枚は、浅草からさほど遠くない街で撮ったもの。そのたたずまいからして、そそられるところのある居酒屋でした。次は日暮れ時に行ってみたい。
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 *撮影機材:R-D1+NOKTON classic40mm f1.4 (S・C)
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by YOSHIO_HAYASHI | 2008-10-26 05:23 | 言語・文化雑考


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