2008年 11月 06日
ヒシャク(柄杓) (1)
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現代ではヒシャクを使うことはもちろん、これを見かけることもほとんどなくなりました。しかし、水道が普及していなかった時代の生活では、水を汲むための道具として、どの家も必ずこれを備えていました。



私の少年時代、母の実家ではつるべ井戸を使用していたので、汲み上げた水を大きなかめにたくわえ、ヒシャクを使って他の容器に移したり、それを直接口に運んで水を飲んだりしたのを覚えています。

ところで、ヒシャクという語形は、どことなく漢語風のひびきがあり、「柄杓」の漢字表記を用いるところから、あたかもその漢字の音読みから生まれた言葉であるかのような印象を受けます。

確かに「杓」はシャクと読むことができます。しかし「柄」にはという音はありません。ヒシャクというのは、実は漢語ではなく和語(やまとことば)なのです。 (この項続く)

*撮影機材:R-D1+NOKTON classic40mm f1.4 (S・C)
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by YOSHIO_HAYASHI | 2008-11-06 15:40 | 言語・文化雑考


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