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2006年 06月 30日
今朝の散歩道から #9
f0073935_717938.jpg
梅雨の中休みはどうやら今日までの模様です。歩けるうちに歩いておこうと、今朝はいつものコースを歩いた後で、さらに遠くまで足を伸ばしてきました。

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by YOSHIO_HAYASHI | 2006-06-30 07:26 | 身辺雑記
2006年 06月 29日
地口行燈 #4-8(追補)
f0073935_7241943.jpg「おざる」について、肝心なことを一つ書き落としていました。
この語は何から転じたものかということです。

「おざる」が生まれたのは江戸期以降のことと見られます。『時代別国語大辞典 室町時代編』<三省堂>にはこの語が登載されていません。

これに近い語形を持つ語には「おぢゃる」と「ござる」があります。

前者が基になったと見るならば、①オヂャル > ②オジャル > ③オザル という変化の道筋が想定されます。②から③への変化は、拗音の直音化と説明することになりますが、それだけでは物足りません。

この変化には、同じ文法的機能を備えて、語形もよく似た「ござる」が力を貸したと見るのがよさそうです。つまり、オジャルのジャがザに変わったのは、自然な音変化ではなく、ゴザルへの類推がはたらいたと見るわけです。

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by YOSHIO_HAYASHI | 2006-06-29 07:27 | 言語・文化雑考
2006年 06月 28日
地口行燈 #4-7
f0073935_771674.jpg話を本筋の「地口行燈」に戻します。

「地口行燈#4-3」に引用した『日国』「おざる」の項に「近世の地方語」とあったのは、『東海道中膝栗毛』から得られたデータによって、現在の静岡・愛知両地域の言語と考えられるに至りました。

この項の発端となった、北千住の地口行燈の「かめに兎が数々おざる」は、すでに記したように、『京鹿子娘道成寺』の「鐘に怨みは数々ござる」をもじった地口ですが、元句の「ござる」がなぜ「おざる」に換えられたのか、その点が不審に思われます。

現に、南千住大嶋屋提灯店制作の地口行燈には、同じ地口が「かめにうさぎが数々ござる*とあり、こちらは「ござる」の語形を用いています。

地口行燈に書かれてある地口が作られたのはいつごろなのか、作者はどういう人物か、同じ内容の地口の文句が制作元によって多少異なるのはなぜか、などなど、解らないことだらけで、上記の「ござる」がなぜ「おざる」になったのかという疑問に対して、的確な答えを出すことはほとんどできません。

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by YOSHIO_HAYASHI | 2006-06-28 07:13 | 言語・文化雑考
2006年 06月 27日
地口行燈 #4-6
f0073935_4252159.jpg箱根を越えると「おざる」系が優勢になるとはいうものの、それがすべてを占めているわけではなく、次のように「ござる」系の「ございます」「ござらしゃいます」などを使用した例も一部には見られます。

・おとまりでございますか(二編下・岡部)
・サアあつちイござらしやいまし(三編上・藤枝)
・ハアさゆはござらぬ(四編下・藤川)

これとは別に、名古屋近辺の地域では「おます」を用いるところもあります。

・アイ、おやすうおますわいな(四編下・知立)
・あなたがたァおとまりじゃおませんか(同・名古屋)


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by YOSHIO_HAYASHI | 2006-06-27 04:33 | 言語・文化雑考
2006年 06月 26日
地口行燈 #4-5
f0073935_4324286.jpg『東海道中膝栗毛』の会話文で、江戸を出て小田原に至るまでの地域では、もっぱら「ござる」系が使われています(以下カッコ内は巻名と現在の地名)。

・これはおまちどふさまでございやした(初編・横浜)
・手はもげてもよふございます。おとまりなさいませ(同・保土谷)
・あなたがたはお泊りでござりますか(同・小田原)


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by YOSHIO_HAYASHI | 2006-06-26 04:35 | 言語・文化雑考
2006年 06月 25日
地口行燈 #4-4
f0073935_3461620.jpg「地口行燈 #4-1」で取り上げた「数々おざる」の「おざる」については、「ある」の丁寧語で近世の地方語にあたるという解説が『日国』にあり、その用例の一つに滑稽本『東海道中膝栗毛』(1802-09)の「おざる」が引かれています。

この作品には、弥次喜多両人が江戸から伊勢を経て京都・大阪に至る道中各地の方言が写されているので、当時の言語分布状況の一端を知るのに格好の資料となります。

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by YOSHIO_HAYASHI | 2006-06-25 03:16 | 言語・文化雑考
2006年 06月 24日
ボトルキープ棚の謎
f0073935_1223895.jpg昨日予告した地口行燈の続きは、用例の整理に時間がかかるので、もうしばらく待って下さい。
その代わりに別の話題を用意しました。

この写真は、牛肉と豆腐の煮込みが看板肴の、その筋にはよく知られた某居酒屋、そこのボトルキープ棚です。並んでいるのは600ml入り焼酎の酒瓶。"目の子勘定"でも200本以上あるのは確実。この店の馴染み客の多さを如実に示しています。

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by YOSHIO_HAYASHI | 2006-06-24 12:10 | 身辺雑記
2006年 06月 23日
今朝の散歩道から #8
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昨日の午後は久しぶりに市営プールで1000mほど泳いできました。おかげで今朝測定した体脂肪率は18.5。水泳の効果はてきめんです。

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by YOSHIO_HAYASHI | 2006-06-23 07:18 | 身辺雑記
2006年 06月 22日
国分寺お鷹道
f0073935_6582263.jpg昨日はうまい具合に雨が止んだので、蕎麦を食べに出た帰りに、国分寺の湧水地に立ち寄りました。持参したペットボトル2本に湧水を汲み入れると、その冷気で表面が見る見るうちに曇っていきます。

帰りにはすぐ近くの「お鷹道」を散策してきました。雨上がりの散策路は静寂に包まれ、あたかも山里に踏み込んだかのような錯覚をおぼえます。

最後の写真はモノクロ撮影に切り替えて、藤沢周平モードで寺の近くに建つ長屋門を撮ってみました。

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by YOSHIO_HAYASHI | 2006-06-22 06:45 | 身辺雑記
2006年 06月 21日
すあま(14)
f0073935_13123523.jpgあちこち寄り道をしてきた話題をはじめのスアマに戻します。

すでに「すあま(2)」のところに記したように、「州浜」には次のような語義があります。
 ①《湾曲した浜辺》
 ②《「州浜」形の台(島台)》
 ③《「州浜」形の図案・模様》
 ④《「州浜」形の紋所の名》
 ⑤《京都で作られる菓子の名》

①が原義で、②以下の語義はそこから派生したものです。

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by YOSHIO_HAYASHI | 2006-06-21 13:16 | 言語・文化雑考