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2009年 11月 28日
文音三吟歌仙「陽だまり」の巻(初表四句目まで)
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文音歌仙の付合は、初表四句目まで進みました。



 発句 陽だまりに幼子遊ぶ落葉かな      笑女 三冬
 脇   木枯止んだ午後の縁先        禿山 初冬

 第三 ふるさとはボジョレイの宴華やかに   宗海 初冬

第三は一巻の変化の始まりとされる句座。発句と脇の構築した世界から大きく離れることが必要です。ここでは静かな屋外から室内の華やかな場景に転じました。先日のいわき市に帰省した折の体験をそのまま句にしたもので、その記念にしたいという心算もあります。

 四   スナップ写真ちょっとピンぼけ     女 雑

四句目は前句を承けて、ワインの酔いでスナップ撮影の手元が怪しくなった人物像を軽い俳諧味で仕立てたもの。あっさりとした内容ですらりと詠む「四句目ぶり」を感じさせる句です。(この項続く)

画像は東京の秘境と称される西多摩郡檜原村で撮った水車。旅館の庭先にしつらえられたものです。実用に供されているものかどうかについては聞き漏らしました。

  *撮影機材:R-D1+SUPER ROKKOR45mm f2.8

by YOSHIO_HAYASHI | 2009-11-28 12:42 | 詩歌管弦


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