2006年 11月 15日
玄関のロッカーに荷物を預けて、早速内部を見学することにしました。 展示室は1階と2階にあり、上記の2展覧会が開かれています。それらをゆっくり見て回ってから3階に上ると、そこには備前焼の銘品が展示されてあり、魯山人による備前焼徳利や、その窯で焼かれた唐津釉(ゆう)片口などの尤物(ゆうぶつ)が所狭しとばかりに並んでいます。階の一隅には炉が切られ、天井から自在鉤が下がっています。 実は、ここで百閒センセの遺墨などが見られるかもしれないと、ひそかに期待していたのですが、残念ながらそれらは特別展の開かれる時にしか公開されないらしく、眼福を得ることは叶いませんでした。ところが再び1階に戻ると、ロビーの一角に閲覧室があることに気付きました。そこに置かれたカードボックスで「う」の部を検索してみると、さすがに地元のことだけあって、かなりの分量の著作が収蔵されています。それらの多くは全集類でしたが、中に2点ほど初めて眼にする文献名があったので、さっそく図書請求カードに書き込み、係りの女性に手渡しました。 間もなく目当ての文献が運ばれて来ます。それを受け取ると、国分寺にお住まいなのですね、とのお尋ね。請求カードには現住所を記入する欄があり、それをご覧になってのことでした。 住んでいらしたことがおありでしたか、と問い返すと、昔、近くの女子大学に通っていましたというお答え。さだめて隣の市にある津田塾大学のことであろうと見当を付けてその旨を尋ねると、案のごとし、今を去る40年ほど昔のことだそうです。 これは奇遇という次第で、しばらくそのあたりに関わる話がはずみ、そこから私が百閒大好き人間でここを訪れたところにまで話が及びました。 この続きはまた明日。校正の仕事はいよいよ大詰めにさしかかっています。 *撮影機材:RICOH GR-DIGITAL 28mm f2.4
by YOSHIO_HAYASHI
| 2006-11-15 06:09
| 旅行
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